目次
お家の傷は内装だけとは限りません。
外装も傷が入ることがあります。
新築やリフォーム工事をしている際に、足場部材や工具でサッシやカーポート等に傷が入る時もあります。
もちろん、業者の方は細心の注意を払って作業をされていますが、それでも傷が入ったりします。
他にも台風等の強風で瓦等の飛散し傷が入る事もあります。
その際の補修はどんな工事がいいと思われますか?
今回はどんな補修工事がベストな工事なのかを検証したいと思います。
補修工事:取替
多くの方が「取替」がいちばんいいと思われてませんか?
実はそうではないんです。
工事の順番にそのカギがあります。
新築時にサッシを取り付けるタイミングは外壁を張る前なんです。
ということは、サッシを取り替えようとすると外壁を壊す必要があるということになりますよね。
外壁によっては下部から上部に向かってジョイントさせながら張るものもあるので、簡単に途中の一部だけを張り替えるというわけにはいかないんです。
仮に一部だけ外壁の張替ができたとしても、雨仕舞の処理が難しく、風雨が強いときに雨が入り込んでくることがあります。
取替後のリスクを考えると外壁は壊したくないですね。
補修工事:カバー工法
こちらはよくリフォーム時に採用される工法ですが、サッシ枠を壊さずに既存枠の上に新しく枠をかぶせる工事です。
これにより新しいサッシになります。
しかし、既存の枠に新しい枠を被せるということは枠が狭くなるということになり、窓の開口面積も小さくなることになります。
できれば窓のサイズは変えたくないですね。
補修工事:リペア
外壁を壊さず、窓も小さくならず、工期も短く補修できる工法があるんです。
それはリペアです。
極端に大きく破損しているとリペアはできないこともありますが、凹み傷や擦り傷などはリペアで補修できます。補修事例をご紹介します。
アルミサッシのリペア補修事例
こちらの現場は重機で庭の整地をしている時に、サッシに傷を付けてしまったそうです。
重機での傷だけあってかなりひどく損傷していますが、なんとかリペアで直してほしいとのことでした。
【BEFORE】
【BEFORE】
【BEFORE】
【BEFORE】網戸レールも曲がっています
さすがに現場を見たときは、どうやって直そうかと悩みましたが、なんとかしなくてはならないので知恵を振り絞りました。
今回の補修方法は
1.工具を使い陥没部分をできるだけ引っ張り出す
2.盛り上がっている箇所はたたいて凹ませる
3.大きく穴が開いている部分は裏側からエポキシパテで穴埋めする
(エポキシパテは固まると石のようになります)
4.表面はポリパテで成型する
5.パテ面が平滑になるまで何度もパテと研磨を繰り返す
6.パテの巣穴埋めと塗装の密着をよくするためにサーフェーサーを吹付塗装
7.二液ウレタン塗料を調色し、吹付塗装
今回は上記の内容で作業をしました。
施工途中の写真紹介
施工途中の写真がこちらです。
【施行中】パテ処理
【施行中】裏面下地処理
【施行中】
完成写真がこちらです。
【AFTER】
【AFTER】
じっくり見ると補修したと判るかもしれませんが、普通に見ただけでは分からない位に仕上げています。
- ・工事足場が当たって手摺やサッシに傷が入った
- ・台風で瓦が飛んでカーポートが傷ついた
- ・車がぶつかってカーポートが凹んだ
など、傷や破損でお困りでしたらまずはご相談ください。
ご加入の損害保険で直すこともできますよ。
今週の一語一絵
「先生が日々成長せずして どうして生徒に教えることができるでしょうか」
この言葉はイラストをみるとお分かりのように、暗殺教室での”殺せんせー”の言葉です。
確かに教えるものとしては、常に新しい情報を取り入れて成長しないといけないですよね。
経営者として社員に新しい技術を教えるためにも、まずは自分が技術を向上させてそれを社員に教え、そしてエンドユーザー様のお客様に喜ばれる補修をお届けしたいと思っています。