キッチンの人工大理石天板は、何でヒビが入るの?修理はできるの?

キッチンの人工大理石天板は、何でヒビが入るの?修理はできるの?

キッチンの天板で人気No1.の人工大理石ですが、「ヒビが入ってしまったとので何とかしてほしい!」との依頼を受けます。

 

その際によく聞かれる質問にお答えしたいと思います。

 

 

キッチンの天板【人工大理石】でよく聞かれる質問

質問1「大切に使っていたのに何でヒビが?」

いろんな理由があるとは思いますが、主な原因についてご説明できればと思います。

 

人工大理石は天然の石ではなく、樹脂を固めて大理石調に加工したもので、比較的柔らかい素材です。

天板の下には支えがあまり入っていないので、衝撃や何らかの力が入るとひずみが生じ、ヒビが入ります。

 

 

質問2「衝撃を加えたつもりはないんですが、何でヒビが入るのですか?」

戸建てでもマンションでも、建物は車の振動や地殻の微妙な変動によって揺れています。

体に感じなくても、壁や天板等はその影響を受けヒビが入るのです。

特にL型キッチンのコーナー部やガスコンロ周り、シンク回りはひずみが入りやすい場所なので、ヒビが入ると思われます。

 

 

質問3「修理はできるのですか?」

修理はできますが、ヒビの中に何かを埋めるだけという修理では直らないので、全体的な工事となり大掛かりになります。

 

 

キッチンの天板【人工大理石】修理方法・補修事例

「どんな修理方法なんですか?」という質問には、施工事例を参考にご説明します。

 

こちらは築20年のマンション5階のお客様宅で、L型キッチンの継ぎ目のところからヒビが入っていました。

 

【BEFORE】施工前の写真

 

 

 

修理の手順

1.ガラス繊維のネットを張り付け、樹脂補強

表面のヒビの部分に薄いガラス製のネットを張り付けて、樹脂で固めます。

その後パテで平滑にします。

 

2.塗装前の下地処理

人工大理石は塗料の密着が悪いので、下地処理に時間を掛けます。

当社では下塗り用と中塗り用の2種類の下地処理剤を使用して、下地を作成します。

下の写真は、ガラスネットで補強後、最初の下地処理を行っているところです。

 

 

 

3.ウレタン塗料を吹付塗装

塗装の下地処理が終わったら、2液性の水回りに特化した塗料を吹付塗装します。

塗装時は塗装ミストが発生するので、養生をしっかりと行い、家具や壁に塗料がかからないようにします。

 

4.乾燥後、仕上げ磨きで完成

塗料が乾いたら、手磨きとポリッシャーの両方で磨きを行い、表面をツルツルにします。

均一な光沢を出すために、時間をかけて磨きます。

最後にコーキングを打ち替えて完成です。

 

 

【AFTER】補修後の写真

 

 

 

キッチンの天板【人工大理石】補修はプロにご相談ください!

天板を交換しなくても、修理できるのでヒビでお困りでしたらご相談ください。お見積もりは無料で行っておりますので、お問い合わせフォームやLINEからお気軽にご連絡ください!

 

 

【参考記事】キッチンの人工大理石天板補修