
◆浴槽のシミの原因は?
「新築時のお風呂はあんなにピカピカできれいだったのに今では…」
「どの洗剤で洗っても、どの研磨剤でこすってもシミが落ちない…」
こんな声が、あちらこちらから聞こえてくる気がします。
もしかしたら、我が家のカミさん⁇ それはないとは思いますが(笑)
浴槽がシミになる原因は、主に3つあります。
1.水垢
白色系の浴槽でお湯がたまる水位のところが黒ずんでいれば、水垢の固着が原因と思われます。
黒系の浴槽であれば白くなっていると思います。
2.入浴剤
浴槽もお掃除をしているうちに細かい傷が入りますが、その傷の中に入浴剤の色素が入り込みシミになります。
3.経年劣化
新品時の浴槽コーティングの寿命は10年から15年です。
浴槽全体が黄ばみ、黒ずみや白化していれば、経年劣化と思われ、磨いて多少はきれいになりますが、仕上がりはあまり期待できないかもしれません。
では水垢と入浴剤によるシミの落とし方をご紹介します。
◆水垢が原因の浴槽のシミ落とし方は?
シミの落とし方はクリームクレンザーやメラミンスポンジを使用する方法もありますが、使用方法によっては傷が入ることもあるので、ここでは傷が付かないクエン酸での染み抜き方法をご説明したいと思います。
クエン酸とは?
クエン酸はレモンなどの柑橘類に含まれる有機化合物で文字通り酸性の物質です。
自然素材の成分なので、安心して使うことができますよ。
水垢の原因は、石鹸カスや水道水のミネラル分が固着したもので、アルカリ性の性質を持っているので、反対性質の酸性系のクエン酸が中和して柔らかくする役割をする為、染みを落としてくれます。
ではクエン酸でのシミ落とし方法をご紹介します。
①クエン酸水スプレーを作る
水200mlに小さじ1杯のクエン酸を入れ、良く攪拌する
②浴槽のシミ部分ににキッチンペーパーをあてて、スプレーでペーパーを湿らせる。
③キッチンペーパーが乾かないようにサランラップで覆う
④2時間ほど放置後、ラップを外し、貼り付けていたキッチンペーパーでこすり洗いをする
◆入浴剤が原因の浴槽のシミ落とし方は?
入浴剤が原因の染みは落ちにくいですが、浴室用の漂白剤で多少薄くなります。
①浴槽のシミ部分ににキッチンペーパーをあてて、スプレータイプの漂白剤でペーパーを湿らせる。
②キッチンペーパーが乾かないようにサランラップで覆う
③半日ほど放置後、ラップとキッチンペーパーを外し、水で洗い流す
(作業時は漂白剤が手につかないようにゴム手袋をご使用ください)
★掃除のコツは?
シミや汚れをお掃除するときのコツはこすりすぎないことです。
洗剤や漂白剤がシミや汚れを分解するのに時間がかかるので、その時間を待つようにして、こすりすぎないようにしましょう。
こすりすぎると傷がつき今回は汚れが落ちたとしても、傷の中に汚れが入り込み、次回は汚れが落ちないことが多いです。
◆綺麗になった後はのお手入れは?
せっかく綺麗になった浴槽なので、ずっと綺麗を保てるようにコーティングしたいと思われるかもしれませんが、市販品で水回り用のコーテイングは今の所、これといったお勧め品がありません。
車とは違い、お風呂は毎回こすり洗いするので、よほど固い塗膜のコーティングでないとすぐに取れてしまいます。
硬い塗膜のコーティングは施工が難しく、ムラになりやすいので一般の方にはお勧めしていません。
コーティングはプロにご依頼されるようお勧めいたします。
プロがするコーティングは数種類の研磨シートを使用しての特殊研磨をしてからコーティングをしますのでピカピカになります。
【BEFORE】
【AFTER】
◆シミが落ちない時は?
シミが落ちない時は、プロによる再生塗装をお勧めします。
吹付塗装で新品の様に綺麗な浴槽になります。
【BEFORE】
【AFTER】