福岡市内でベランダサッシ前の黒ずんだフローリングを補修

福岡市内でベランダサッシ前の黒ずんだフローリングを補修

今回の依頼は福岡市内で中古マンションを購入された方からの依頼で、ベランダ側サッシ前のフローリングが黒くなっているのできれいにして欲しいとのことでした。

 

補修前【BEFORE/写真】

 

 

 

近づいてよく見ると、複合フローリング表面の突き板という一番上の板が剥がれていますね。こんな状態の窓が他にも2箇所もありました。

 

現状渡しでマンションを購入されたようですが、フローリングを全面張り替えるとなるとかなりの金額がかかるので、補修でなんとかして欲しいとのことでした。

 

 

フローリングには2つの種類がある

家の印象を決めるインテリアの中でも、重要な要素ともなるフローリング。
フローリングには、大きく分けて2つの種類があります。

 

  • ・複合(複層)フローリング
  • ・無垢(単層)フローリング

 

どちらの素材にも、メリット・デメリットがありますのでご紹介しますね。

 

 

「複合フローリング」とは

複合フローリングは、一般的に使われることの多いタイプで、合板などの基材の表面に化粧材を張り合わせたものです。

 

表面の素材は「挽き板」「突き板」「シート」のタイプがあり、
戸建て用、マンション用、水回り用、床暖房用、リフォーム用など用途別・性能に合わせて種類も豊富に揃っています。

 

 

複合フローリング/表面素材の特徴

  • 「挽き板」…表面に厚みがある、木材を電動鋸(のこ)で切り出した板。
          無垢フローリングのような質感。反りや歪みが起こりにくい。
  • 「突き板」…木材を薄くスライスしている為、均一なものを大量生産可能。
          価格帯が手頃。
  • 「シート」…樹脂やオレフィン紙に、木目などのシートを貼り合わせたもの。

 

※挽き板タイプは2mm程度、突き板タイプは0.3mm程度の厚みです。

 

シートフローリングは他の2種類に比べると、どうしてもチープに見えるデメリットがありましたが、近年では、高級感のあるものも増えてきています。

 

 

複合フローリングのメリット

  • ・取り扱いやすく、施工性に優れメンテナンスしやすい
  • ・豊富な種類の中から選ぶことができる
  • ・コストパフォーマンスが良い
  • ・傷がつきにくい加工のものもある

 

 

複合フローリングのデメリット

  • ・見た目の風合いは無垢フローリングに比べて劣る
  • ・肌触りが無垢フローリングに比べて劣る
  • ・経年劣化する

 

 

無垢フローリングとは

無垢フローリングとは、木材を自然な状態のままフローリング材にしたものです。

 

無垢フローリングのメリット

  • ・天然の木の風合いや温もりを感じられる
  • ・経年変化を楽しめる
  • ・複合フローリングに比べて肌触りが良い
  • ・調湿作用がある

 

無垢フローリングには調湿作用があり、部屋の温度により無垢材が水分を吸収・放出して室内の温度を一定に保とうとします。

 

蒸し暑い夏は水分を吸収することで部屋の湿度を下げ、冬には乾燥しすぎないようにするので、快適に過ごすことができます。

 

また、フローリングは足が冷たくなるイメージがありますが、無垢材の場合は冷えるのを防ぐ作用があり、足の触り心地も冷たさが軽減されます。

 

 

無垢フローリングのデメリット

  • ・複合フローリングに比べて傷つきやすい
  • ・複合フローリングに比べて高価である
  • ・ひび割れや反り、曲がりなどが起こりやすく隙間が生じることがある

 

「複合フローリング」「無垢フローリング」それぞれに個性が違いますので、お部屋や目的、ご予算に合わせて素材を選んでくださいね。

 

 

フローリング補修作業工程

それでは、複合フローリングの補修工程を見ていきましょう。

 

1. 研磨

痛んで剥がれかけている突き板をサンドペーパーで削ります。

剥がれかけている部分が残っていると、塗装した際に浮き上がってきて、またやり直しになるのでこの工程が一番重要です。

 

2. パテ処理

その後、剥がれた部分が板1枚分低くなっているので、段差をなくすためのパテをします。

今回は塗料タイプの液体パテを使用しました。

 

パテを塗っては乾かし、磨くを5回ほど繰り返しました。

冬場で乾燥が遅いのでドライヤーやカーボンヒーターが大活躍です。

一つのサッシの下地処理を終えるのに約3時間かかります。

 

下の写真が下地処理が終わった状態ですが、透明の液体なので最初の状態とあまり変わらなく見えますが、段差もなくきれいなフラットになっています。

 

 

 

 

3. 色付け塗装

仕上げは調色したウレタン塗料で吹付塗装です。

溶剤系の塗料なので、シンナーの匂いがしますが、当社では低臭タイプの塗料を使用しています。それでも匂いはしますが…。

 

今回のフローリングには木目があまり入っていませんでしたので、なんとなく木目っぽく見えるように一部を濃くしました。

 

4. クリアー塗装

仕上げは、艶を合わせるためと、塗装の強度を強めるためにクリアー塗料を吹付塗装します。

 

5. 耐水ペーパーで研磨

部分塗装の場合はぼかし気味に塗装をするので、どうしても塗装のミストが付着し塗装面がざらつきます。

そこで、1500〜2000番の耐水ペーパーでざらつきを取ります。

 

6. 完成【AFTER/写真】

 

 

 

作業中は外出されていたお客様も、「すごくきれいになってる!嬉しい!」と、黒ずみがあったとは全くわからない仕上がりにびっくりされて、とても喜んでくださいました。

 

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今週の一語一絵「芽吹き」

先週は福岡市内でも、めずらしく積雪し、道路も凍結し、私も作業車がスリップし横向きになり2車線をふさいでしまいました。

ところが今週は春の陽気で、公園でお弁当を食べている方もいるくらい暖かい陽気になっています。

さすが九州だなあって思っています。

家の近所の桜並木の枝にも新芽が出始めて、ちゃんと春に咲く準備をしていました。

緊急事態宣言も出て、外出自粛になっていますが、人込みのない公園でリラックスをすると、免疫力も高まることと思いますよ!