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当社のブログで何度か取り上げているドア穴補修ですが、主に「シート貼り」と「塗装」の2通りで直しています。
判断の基準は補修箇所の大きさで10cmを目安に、どちらで補修するかを決めています。
木目の入ったドアの場合、塗装で直す場合には補修箇所が大きくなればなるほど、木目の再現が難しく補修箇所が目立ちやすくなる為です。
10cm以内であれば、穴埋めし塗装をしてから木目描きで直したとしても、比較的目立たなく直すことができるので、シート貼りより安くなるケースが多いです。
施工事例を元に、さらに詳しくご説明したいと思います。
今回の依頼は、クローゼット折れ戸に空いた穴の補修依頼でした。
【施工事例紹介】クローゼット折れ戸に空いた穴の補修依頼
【BEFORE】
穴の大きさは7cm×2cmほどで、完全に穴が空いて内部の空洞が見えていました。
この場合まずパテ埋めをしますが、穴部分を隠すように埋めますので、10cm範囲のパテとなります。
その後塗装をしますが、パテを隠すように塗装しますので塗装の範囲は13〜15cm程度となります。
当初の傷の約2倍ですね。
シート貼りは高額になってしまう
シート貼りはパテ埋めしてから、全面にシートを貼りますので、当然どこに傷があったか全く分からなくなります。
ただし、シートの場合は1つ問題があります。
全く同じシートはないので、傷がある扉だけにだけシートを貼るとその扉だけが違う扉になります。
よって2枚折れ戸だとその隣の扉もシート貼りが必要ですし、3枚引き戸ならば3枚共シートを貼る必要があります。
このクローゼットは左右両開きタイプでしたので、シート貼りとなると左右共張り替えが必要となりシートが4m分必要で材料費がかなりかかります。
よって、今回の補修は塗装で直す事にしました。
パテ埋め
傷の周りは穴が空いた反動で膨れてることがあるので、周囲を少しカットします。
その後、穴を充填剤で8割程度埋め固めてから、ポリエステルパテで表面を整えます。
パテも多少色を加えてドアの色に近づけておくと、その後の塗装が楽なのでカラーパテを現地で作って埋めています。
塗装後、木目描き
今回の塗装にはエアブラシを使用しました。
エアブラシはネイルアートに使われるくらいノズルが細いので、細かい塗装にぴったりの塗装ツールです。
木目描き
使用する塗料は、ウレタン塗料に硬化剤を加えたものを使用します。
吹付塗装である程度補修箇所が隠蔽できたら、木目を書いていきます。
この木目描きの作業が一番大変で一番時間がかかる作業となります。
今回も木目描きだけで1時間かかりました。
木目が描きが終わると艶調整と塗装保護のためにクリアー塗装をします。
これで完了です。
ドアの穴や傷でお困りでしたら、お気軽にご相談ください!
今回はパテ埋めから仕上げまで約3時間の作業でした。
ほとんど分からないくらいに仕上がり、お客様もとても喜んでいただきました。
ドア穴や傷でお困りでしたらお気軽にお問合せください。マンションやアパートなどでも、部屋の入口となるドアに傷があると、あまり印象が良くありません。
ぜひ、この機会に補修をご検討くださいね。LINEやメールでのお見積もりは無料です。
【参考記事】ドアの穴や凹みもリペアで直せます
参考記事:ドアの穴や凹みもリペアで直せます 「パテと塗装編」
こちらのケースでは、10cm程の陥没した穴を修復しました。
ドアの大きな凹みでも、諦めないでご相談ください!
できる限り目立たないよう塗装するなど、お客様の予算や状況に合わせて、適切な提案をさせて頂きます。
今週の一語一絵「栞 枝折ともいう」
「栞」しおりはほとんどの方がご存知たと思います。
本を読んでいるときに目印として挟むものですよね。
この栞の語源はご存知ですか?
しおりは、動詞「枝折る(しおる)」の連用形が名詞化された言葉です。
「しおる」とは、山道などを歩く際、迷わないように木の枝を折って道しるべとする動作のことで、そこから道しるべを「しおり」と言うようになったようです。
何気なく使っている言葉の語源って興味深いですね。