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FRP浴槽は価格が安いので、戸建て・マンション・木造アパートなど、建物種別問わず使用されています。
FRPは、成形しやすく軽いのも魅力で、施工のしやすさも優れている素材です。
しかし、他の素材と同じく寿命があり、一般的に10年〜20年と言われています。
寿命が訪れると、ひび割れなどの劣化症状が起こり、さらに劣化を促進してしまうため、適切な補修が必要です。
この記事では「FRP浴槽のひび割れの補修」について、方法や費用などを紹介していきますので、自宅の浴槽がFRPである方は参考にしてみてください。
FRP浴槽のひび割れ補修はDIY可能!費用と方法を紹介
光沢の劣化やシミについては使用にも問題ありませんが、ひび割れとなるとそこから水分が回り込んでさらに劣化を促進させますので、早めの補修が必要です。
小さいひび割れであれば個人でも簡易的な補修が可能で、自宅にあるものを使ったり、100円均一を活用したりすれば費用は約1,000円〜2,000円ほどでできます。
※耐水ペーパーで研磨をする為、補修箇所の光沢がなくなりますので、補修については自己責任でお願いします。
FRP浴槽のひび割れ補修で用意するもの
- ゼリー状の瞬間接着剤
- 瞬間接着剤の効果促進剤
- 巾30mm位のプラスチックヘラ
- キッチンペーパー
- マスキングテープ(巾18mm以上)
- 耐水ペーパー #400・#600・#1000・#1500・#2000
- 3cm角位の当て木 ※なくても良い
- ドライヤー
- 雑巾
耐水ペーパーは、ダイソーで#400・#600・#1000など約8種類がセットになったものが販売されているなど、お得な商品も多いので、お近くの店でチェックしてみてください。
FRP浴槽のひび割れ補修方法
- ヒビ割れの両サイドに、マスキングテープを貼る
- 耐水ペーパーの#400を二つ折りにし、ヒビ割れのラインに沿って研磨し、ひび割れ部分から飛び出したギザギザの部分(バリ)を取る
- 雑巾で拭き取り、ドライヤーで乾かす
- ゼリー状の瞬間接着剤を少量ずつヒビ割れ部分に埋め、ヘラで平滑にする。ヘラに付着した瞬間接着剤は都度キッチンペーパーで拭き取る
- 瞬間接着剤用の硬化促進剤を少量吹付け、ドライヤーで硬化させる
- 4と5の作業を繰り返し全体が平滑になるまで行う
- 耐水ペーパー#600に当て木をし、水をつけながら接着剤を研磨し平滑にする
- ひび割れ部分がまだ埋まっていないようであれば再度4と5の作業を繰り返す
- マスキングテープを外す
- 耐水ペーパー#1000で水をつけながら接着剤を研磨する。マスキングテープを貼った所が接着剤で盛り上がっているのでそこも研磨し平滑にする
- #1500と#2000で順番に研磨する
上記の方法で、ヒビ割れは埋めることができます。
しかし、補修跡は残りますので、綺麗に補修をしたいのであればプロに補修を依頼するのがおすすめです。
プロによるFRP浴槽のひび割れ補修方法と費用相場
当社は福岡市にある補修専門店です。(公式HP>>福岡市のDr.直し屋福岡博多店 エコアール
当社では「ライニング工法」という方法を採用しており、補修の流れは、以下の通りです。
プロによるFRP浴槽のひび割れ補修方法
- 浴槽全体の研磨
- ヒビ割れ部分にガラスクロスを貼り付け、FRP補修用のポリエステル樹脂で固める
- 樹脂が硬化したら空研ぎペーパーで研磨する
- ポリパテで樹脂の巣穴を埋める
- 吹付塗装のための養生をする
- 下塗り塗料を吹付塗装
- 下塗り塗料を研磨
- 上塗り塗料を吹付塗装
- 上塗り塗料を耐水ペーパーで研磨し、表面をツルツルにする
- ポリッシャーで仕上げ研磨をし、光沢を出す
ざっくりとですが、上記の工程で行い約4〜5日かけて補修を進めていきます。
プロによるFRP浴槽のひび割れ補修費用相場
・部分的な補修: 3万〜5万円
・広範囲に及ぶ補修:15万〜30万円
面積やFRP浴槽の状態などによって費用は変動しますが、およそ上記の費用相場となっています。
浴槽のみ交換できるようであれば、交換が安く済むこともありますので、併せてご検討されたほうがいいかと思います。
一般的に交換費用の相場は
・据え置き浴槽で10万前後
・埋め込み浴槽で30~50万
ですが、浴槽搬出に当たり壁の解体が必要になる事もあるので、状況によっては50万を超えることがあるかもしれません
FRP浴槽のひび割れ補修|施工事例
以下は、施工前の写真です。
この浴槽は洗い場まで一体型のFRP浴槽で、全体的に細かいひび割れが入っていました。
写真ではひび割れがわかりにくいかもしれませんが、立面にも縁にもひびが入っています。
今回は2階建ての2階の木造アパートで簡単に壊すことができないので、再生塗装となりました。
FRP浴槽のひび割れ補修|施工中の様子
全体を研磨し表面を整え、ポリエステル樹脂が密着しやすいように下処理を行います。
全体的にガラスクロスを張り付けます。
樹脂の段差部分にパテを充填し、表面を整えます。
下塗り塗料を研磨し、乾燥させます。
乾燥が足りなかったので、乾いた底面に小型の送風機を入れて乾燥させました。
FRP浴槽のひび割れ補修|完成時の様子
上塗り塗料を吹き付けてから、乾燥後仕上げ研磨を行い完成させます。
今回の依頼は浴槽部分のみの塗装でしたが、洗い場まで塗装するともっと綺麗に仕上がるかと思います。
過去の施工事例
FRP浴槽のひび割れに困ったら気軽にご相談ください
見積もり・相談は無料で受け付けていますので、気軽にご相談ください。
また、浴槽にはFRP以外にも以下のような材質があります。
・人工大理石
・ホーロー
・FRP
・ステンレス
・木製
ホーローや人工大理石の浴槽も再生可能ですので、FRP以外の浴槽でも、気軽にご相談いただければと思います。
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