目次
木材の塗料の種類について
木材を塗装する際には、「木目を生かすのか」「木目を消すのか」で、使用する塗料が変わってきます。どちらを選択されるかで、雰囲気がガラッと変わりますので、まずは特徴をご理解いただけたらと思います。
「木目を生かす塗料」
木目を生かす塗料とは、染料系の塗料で材木に染み込ませる塗料でステイン塗料と言われています。
ステインにもオイルステインや水性ステイン、またはウレタンやラッカー塗料に希釈して使える溶剤系のステインもあります。
ホームセンターで手に入りやすいのは、オイルステインや水性ステインかと思います。
いずれを使うにしても、専用の希釈液で薄めて塗装すると、塗りムラなく塗装できます。
ステイン塗料でお好みの色に仕上げた後、クリアー塗装をすると塗装が長持ちしますよ。
一般的な家具やテーブル等はこちらの塗装方法で仕上げられています。
ステイン塗料の特徴
- ・木目の風合いを生かした仕上がり
- ・木材を保護する効果が弱い
- ・材料に浸透して着色するタイプの塗料で、はけ跡が付きにくく塗りやすい
- ・水性はあまり匂いが気にならないが、オイルステインは匂いが強い
テーブル塗装での実例がこちらです。
【BEFORE】
【AFTER】綺麗な木目が出ていますね
「木目を消す塗料」
木目を消す塗料とは、顔料系の塗料で分かりやすく言うとペンキです。
シミが入っていたり経年劣化で痛んだ木材を塗装する時にはよく使用されます。木の質感を消すことができるので、錆びた鉄のように見せたり、石目調に仕上げることもできます。
ペンキ塗料の特徴
- ・木材の表面へ膜を作ることにより、木の質感を消す
- ・木の風合いが薄れる
- ・錆びた鉄のように見せたり、石目調に仕上げることができる
テーブル塗装での実例がこちらです。
【BEFORE】部分的に白くなって、光沢もなくなっています
【研磨後】きれいな木の状態に戻りました。
【AFTER】素材が木とは思えない程の光沢のある仕上がりになってますね
木製玄関ドアにお勧めの塗料は？
木製玄関ドアにお勧めの塗料は？
一般的には「木目を生かす塗料」を使用するケースが多いです。
では、オイルステイン、水性ステイン・溶剤系ステインのどれがいいのでしょうか？
オイルステイン、水性ステインのみでは紫外線に弱く屋外での耐候性には劣るので、個人的には溶剤系でのウレタン塗装をお勧めします。
当社で使用している塗料
玄関ドアは、雨風にも強く耐候性があり長持ちする塗料を使用しています。
当社で使用している塗料は、顔料系と染料系を掛け合わせた塗料を使用し、程よく下地の悪い部分を消しつつ、木目を生かした仕上がりにしています。
今回は飯塚市での施工事例でご説明したいと思います。
20年経過した木製玄関ドア再塗装
今回の玄関ドアも20年間雨風にさらされ、表面はガサガサで、上部は塗膜が残っていましたが、下部はすっかり剥がれて塗装途中のような状態になっていました。
【BEFORE】
塗装する前にはいつもと同じく古い塗料を剥がしますが、剥離剤では全く剥がれない塗料だったため、サンダーと手磨きで2日半かけて丁寧にはがしました。
綺麗な本来の木の状態に戻ったら、下塗りをしてから着色です。
専用塗料にて着色後、玄関ドア用の耐候性のあるウレタンクリアーを塗装して完成です。
【AFTER】
見違えるほど綺麗に仕上がり、お客様も「ここまで綺麗になるとは思っていなかった」と、とてもご満足していただきました。
玄関ドアの補修はご相談ください！
玄関ドアは、３〜５年に１回を目安にメンテナンスを行うことで、経年劣化を避け、長く愛用することができます。
メールフォームやLINEでお気軽に相談をうかがっておりますので、我が家の玄関はどうだろう？と気になる方は、ぜひご活用ください。
今週の一語一絵「秋の夕焼け」
秋になると夕焼けがきれいだなと思われませんか？
どの季節も日没はあるのになんで秋の夕焼けはきれいなんだろうと気になって調べてみました。
春：黄砂や花粉の飛散が多く空気が汚れているそうです。
夏：夏は夕立やにわか雨が降ることが多く夕方に水蒸気が多い為、光が水蒸気に反射してきれいな夕焼けにはならないようです。
冬：空気はとても澄んでいるのですが、逆に澄みすぎて光が空になじまないようです。
秋：すべての条件をクリアーしているのできれいな夕焼けが見られる確率が高いようです。
暑くもなく寒くもない丁度よい秋の季節、ちょっとだけ近くの公園や海で夕焼けを眺めるのはいかがですか？
