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【ドアに開けてしまった穴傷は直る?】
結論から申しますとほとんどの穴傷は直ります。
ドアの穴を補修する方法は幾つかありますが、ドアの種類や穴の大きさ、穴の状況によって判断しています。
今回の穴は大きさが5cm×2cm位で穴は貫通はしていませんでした。
今回のように比較的小さく、凹み状の穴はパテ処理と着色で直します。
【BEFORE】
【穴はどうやって塞ぐ?】
ポッカリと穴が開いていればそのままパテができないので、下地を作らないといけませんが、
まだドアの素材が奥に残っていれば、それを利用してパテをします。
ここで注意していることがあり、実は凹んでいる範囲は意外に大きいということです。
見えている穴は5cm×2cm位でもよく見ると必ず周囲も緩やかに凹んでいます。
どこまで凹んでいるのかを目でみて、触って確認してパテ処理をします。
今回はそこまで大きな範囲で凹んでいなかったので、ひと回り大きい7cm×3cm位で済みましたが、場合によっては2回り以上大きくパテをしないといけない時もあります。
パテが大きくなればなるほど、着色する範囲も大きくなるので、できるだけ必要最小限範囲でのパテをするようにしています。
【パテは何回するの?】
通常、パテ処理1回ではきれいになりません。
1回で仕上げようとするとパテを厚付けをすることになり、固まるのにも、削るのにも時間がかかり、時間と材料の無駄となります。
今回のこの傷でも3回のパテをしています。
1回目パテ ポリパテでまず穴の中に充填させる➡研磨
2回目パテ ポリパテで表面の段差がないように整える➡研磨
3回目パテ ラッカーパテ(仕上げパテ)でパテの小さな巣穴を埋める➡研磨
【着色と艶調整】
パテ処理で平らな面ができるとようやく着色です。
全て筆で着色するときもありますが、塗膜の厚みが付き過ぎて、若干盛り上がる事があるので、できるだけエアブラシを使用します。
エアブラシとはプラモデルやネイル塗装などの小面積の物をするときにも使われる低圧で小さな吹付ガンです。
こちらは私が愛用しているアネスト岩田のエアブラシです。
このエアブラシでベースとなる色を薄く吹き付けてから、木目を書いていきます。
完成写真がこちらです。
【AFTER】
木目がはっきりしていない素材でしたので、木目を書きすぎないように気を付けて仕上げています。
お客様からもとても喜んでいただけました。
「ドアに穴や凹み傷を付けてしまった!どうしよう⁉」
その傷、Dr.直し屋が直しますよ!!