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【20年の家族の歴史が詰まった、思い出いっぱいのダイニングテーブル】
家族が集うダイニングテーブルは、家具の中でも一番使用頻度が高いかもしれませんね!
その分傷やシミも入りやすいのですが、長年使用しているとその大きさや高さなどの使用感がちょうどよくなり、愛着がわいてきます。
古くなって買い換えようかと思っても、ちょうどよい大きさや気に入ったデザインがなかなか見つからないことないですか?
今あるテーブルを再生塗装で綺麗にすれば、思い出はそのままで美しく蘇ります。
今回ご依頼を受けたお客様のテーブルは長さ2mで横幅1mと大きめのダイニングテーブルで20年前に購入されたそうです。
やはり、このテーブルが使い勝手が良いけど、塗装が剥がれているので綺麗にしたいとの事でした。
さすがに20年使用されているので塗装の剥がれや、傷が入っています。
でも20年間の家族の思い出が詰まっているんですよね。
お客様からご希望の塗装の色や、艶の加減をお伺いしてテーブルをお預かりしました。
【最初の工程:研磨】
テーブル塗装の最初の工程は既存の塗膜の剥離です。
剥離剤を使用することもありますが、細かい傷も消したいので今回は電動サンダーで研磨します。
この研磨作業が塗装の中でも一番大変な作業ですが、下地が悪ければ仕上がりに影響するので一番大事な作業です。
サンドペーパーを粗目から細目まで番手を変えながら慎重に磨いていきます。
機械で磨けない部分は手作業で磨きます。
【研磨後】
テーブル脚も研磨しました。
【塗料吹き付け】
研磨を終えると、塗料の吸い込み防止の下塗りをしてから色付けです。
お客様のご希望の色に近づけるために、黒・赤・黄色等を混ぜて調色します。
色ができたら、吹付にて塗装していきます。
(この工程の写真を撮り忘れていました)
この後、数回の中塗りをしてから、仕上げのクリアーを塗装していきます。
【クリアー塗装完了】
最後はお客様のご希望の艶でクリアー塗装をします。
仕上げの塗装ですので、一番気を遣う工程です。
今回は一番人気のある5分艶で仕上げました。
その後、数日間乾燥させます。
【納品】
十分な乾燥を終えて、ようやく納品です。
作業場の照明で見る塗装状態と、お客様宅の照明で見る状態とでは色艶の見え方が微妙に違うので、最後まで緊張します。
梱包を解いてテーブルを見ていただきましたが、
「すごくきれい!新品みたい!」
と、とても喜んでいただきました。
以前の塗装は色が濃く、木目があまり見えていませんでしたが、今回は若干薄めの色で塗装した結果、木目が活きてとても高級感のある仕上がりとなりました。